スタイリッシュな黒の外壁で一新！伝統的な佇まいから現代的な住まいへ

昔ながらの佇まいを感じさせるお住まい。外壁は、濃色と淡色の2色使いでした。

外壁の一部に使用されているトタンは、雨風の影響や経年劣化によりサビが目立っていました。

窓の横には雨戸を入れるための戸袋（とぶくろ）があり、昔ながらの造りを感じさせます。

2階の壁にはエアコンの室外機が取り付けられており、建物の正面から目立つ状態でした。壁付けにより、振動や騒音が室内に響きやすいデメリットもあります。

外壁のサビや日焼けは、住み心地に直接影響するわけではありませんが、全体的に古い印象を与えてしまいます。

大きな窓により、冬は外からの冷気が伝わりやすく、夏は日差しによる熱が入り込みやすい状態です。

まずは、既存の鉄板を一枚ずつ丁寧に剥がしていく作業からスタート。下地の状態をしっかりと確認し、雨水の侵入を防ぐための重要な工程です。

外壁材には淀川製鋼所「ヨドプリント」を採用しました。カビや汚れがつきにくい素材です。

色や柄が豊富なプリント鋼板だからこそ、スタイリッシュな仕上がりを希望されるお客様にピッタリの外壁材です。

ダークカラーをベースとした外壁に合わせ、白い窓から茶色い窓へ交換します。さらに今回、窓に合わせて庇も交換することとなりました。

玄関横の大きな窓は、その一部が玄関の庇にかかるような特殊な形状でした。そこで今回、フィックス窓を新たに組み合わせることで幅を調整しました。

雨戸が入っていた窓横の戸袋を撤去。この上に、焼き杉の木板を張ってアクセントを加えます。

外壁全体を黒のプリント鋼板に張り替えることで、モダンで引き締まった印象に仕上がりました。一部に残した漆喰の塗り壁がアクセントとなり、全体のバランスを整えています。

経年劣化でサビや日焼けが目立っていた昔ながらの佇まいが、まるで新築のように生まれ変わっています。

2階の壁から屋根瓦の上に移動したエアコンの室外機のおかげで、正面から見た際の圧迫感がなくなり、家全体がすっきりとした印象になりました。

和風な佇まいから、現代の洋風建築を思わせるほどの変化を感じます。

庇は、シンプルなデザインのLIXIL「キャピアF型」へ交換。黒い外壁との組み合わせは、全体の印象をさらに引き締める効果があります。

戸袋のあった部分に張った焼き杉の木板が、黒い外壁の中で温かみのあるアクセントとなり、デザイン性の高さを感じさせます。