効率UPと快適な作業空間を実現!鉄骨造工場の大規模内装リノベーション
新しく購入された事業用物件を鞄工場として再生するため、大規模な内外装リフォームをご依頼いただきました。快適で機能的な工場環境を整えるため、1階の作業スペースとを中心に多岐にわたる改修工事を実施しています。
1階の作業スペースは、既存の壁をすべて撤去し、複数の部屋を広々とした一つの空間に統合することで、作業効率の大幅な向上を目指しました。また、以前浴室だったスペースもすべて撤去し、新たな物置スペースとして活用できるよう変更しています。床は既存のものをすべてめくり、段差があった箇所はモルタルで丁寧にレベリング(平らに均す作業)を行い、平坦で均一な下地を形成しました。その上から、清掃しやすく耐久性の高い長尺シートをフロア全体に貼ることで、日々の作業に適した床へと一新しています。同様に、階段の床は、コンポジション床ビニルタイルの東レ「マチコV」に張り替えています。
続けて、壁面と天井についても改修を進めました。1階の壁はクロスを全面的に張り替え、工場全体を明るく清潔感のある雰囲気に仕上げています。特に、トイレの壁には、水や汚れに強く、手入れが非常に簡単なパネル(アイカ工業株式会社「セラール」)を上から貼ることで、衛生面と美観を両立させています。外壁の一部、具体的には屋根の下の鉄骨部分や壁の一部にも塗装を施し、建物の保護と美観の向上を図りました。ベニヤ板で仕上げた上からクロスを貼る箇所と、塗装で仕上げる箇所を使い分け、適材適所の施工を行っています。
内装リフォームのほかに、水回り設備も全面的に刷新しました。1階の流し台はすべて撤去して新しいものに交換し、使い勝手を向上。1階と2階のトイレもそれぞれ、本体や手洗い器を含む設備を一新し、清潔で快適な空間に生まれ変わらせました。2階のトイレでは、古くなった扉も撤去し、建具をやり替えることで、より機能的な動線を実現しています。
その他にも、1階奥に見えていたシャッターは引き違いの扉に変更し、出入りの利便性を高めました。最新エアコンやLED照明に交換し、省エネ化にも貢献。工場出入り口の道路と敷地の間にあったコンクリートの段差も、なだらかに打ち直すことで、荷物の搬入や従業員の通行の安全性を確保しました。
740万円 (税込)